注文住宅では、設計段階で失敗をしているにもかかわらずそのまま建設をしてしまって、後で後悔してしまう人も少なくありません。このような状況に陥るのは、現実的な間取りのバランスを考えていないからです。一般的に、注文住宅の相談を行う多くの人は、その物件で家族が生活をすることを想定しています。確かに、家族が生活をする空間を考える場合には、広いリビングやキッチンなど共同生活ができるスペースを確保しなくてはいけません。
しかし、そういった目に見える部分だけを強調してしまうとこれが大きな失敗に繋がります。例えば、注文住宅で家族が多くいる場合には部屋数はもちろんですが収納スペースを考えなくてはいけません。キッチンやリビング、そして個別の家族の部屋割りだけを考えると肝心のモノを収納する空間を忘れてしまいます。これは、実際に注文住宅で良く発生する大きな失敗例です。
このような状況にならないようにするためには、できる限り現実的な空間設計を考えていく必要があります。簡単な改善策としては、独断専行で決めていくのではなくきちんとプロの目線から現実的なバランスの存在する状況になっているかを確認することです。フルオーダーで注文住宅の相談をする場合には、クライアントの要求を第一に考えてくれるので多少不利な部分があってもそれがとってしまうことも多いです。そうではなく、きちんと相手方から提案される改善案を聞いておいて、問題のないように準備をしておかなくてはいけません。