一般的な建売住宅に関してはあらかじめ価格が決まっており、予算に合わせて購入できるかできないかということを判断します。一方、注文住宅に関しては既存のものを購入するのとは違い、建て主の予算で決まるという特徴があります。新居のためにいくらの予算があるかで住まいのプランニングを行い、それに沿った注文住宅を建設します。ただし注意したいのが注文住宅は建物の工事費だけで建設できるわけではありませんので、全体でどのくらいの費用がかかるのかということを把握した上で予算立てを行う必要があります。
建物には主要な工事費となる建築工事費の他、別途工事費が必要になります。別途工事費とは空調や照明費用、インテリアなどの費用、さらにはガスや水道の引き込み費用、門や塀、カーポートなどのエクステリア費用等が含まれます。さらに建築や登記に関わる手続き費用もかかってきます。注文住宅ならではの費用に地鎮祭、上棟式などの費用やご祝儀も忘れてはなりません。
また建て替えをする場合には古い家の解体、処分のための費用、工事中にはマンションなどに仮住まいをするのでその費用等も予算に入れておくと安心です。こうした諸費用だけで家づくりの予算の10%に登りますから、それを頭に入れた状態で建物の価格や工事費を考えるのが良いでしょう。こうした費用の中ではローンでまかなえずに自己資金で支払わなければならないものも多くありますので注意して予算立てしましょう。